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ドイツ行進曲

「ツェッペリン伯」

ツェッペリン伯と云えば飛行船ですよ

 ツェッペリン伯(1838-1917)と云えば、飛行船の開発製造で有名な人。空の将来は飛行船が担うと本気に考えられていた時代があった。LZ-127と云う飛行船は、開発者にちなんでツェッペリンと名付けられ、世界一周の航行も行った。CDの解説書によると、日本にも飛来したらしい。解説者曰く「東京で見たけど、とにかくデッカイものだった」って書いているけど、この人年いくつなのかしらと思ったな。

 行進曲「ツェッペリン伯」を作曲者したのは、あのカール・タイケ(1864-1922)である。カール・タイケと云えば、ドイツ・マーチで最も有名な「旧友:アルテ・カマラーデン」を書いた人だ。アルテ・カマラーデン〜おおよそ全世界で愛好されるマーチの中のマーチであるが、作曲した当時は全く認められなかった。当時、タイケはウルム駐屯グレナディア123連隊の軍楽隊員であったが、此の曲を上官に提出したら、「こんなのはストーブの焚きつけぐらいの価値しか無い!」と酷評されてしまった。タイケは、この一件で軍楽隊を辞職することになる。

 拙者は個人的にアルテ・カマラーデンよりも「ツェッペリン伯」の方が好きだ。なんだろねー、楽曲の雄大さ、シンフォニー豊かな旋律、もう是は行進曲の次元を超えてる気がするね。そう、交響詩ですよ。CDの解説書には、「大空高く悠然と飛翔する飛行船ツェッペリン伯号そのままではないか!」と述べているが、まさにその通りである。大空にでっかい飛行船がふわーっと飛行している光景が目に見えるようなのだ。我々は高台に上がって「おーい!」と叫んで帽子を振ってね。何で飛行船を見ると帽子を振りたくなるのかは自分でも分からない。確か、映画:魔女の宅急便でも飛行船に向かって帽子を振る場面があった。飛行船は遅いから手を振っても見てくれるでしょう的な感じがするのか。

当初違う名前だったとは

 CDの解説書によると、此の行進曲は当初「Teuton Marsch:ドイツ人のマーチ」と云う名前だったそうだ。ところが、タイケの死後七年経って「ツェッペリン」と改名されたと云う。なるほど、タイケは飛行船を眺めて曲を書いた訳ではなかったのである。それなのに、空高く飛翔するデッカイ飛行船を連想してしまうとは、不思議なものである。改名者のセンスが「ナイス!」だったようだ。

日本で唯一?のツェッペリン型飛行船に出会えた

 飛行船〜もはやこんなのんびりとした乗り物は興味本位の存在でしか無くなった。日本国内では、巨体を活かした「浮かぶ広告」として細々と運航されているぐらいだ。拙者は当時札幌市在住〜六月上旬に行われたよさこい祭りの最中、メットライフアリコの飛行船が会場上空に現れた。ドイツで盛んに運航されていた本家のツェッペリンとは、比べ物にならないほど小さいと思われるが、なにせ希少な飛行船〜「ツェッペリン伯」を思い浮かべながら、飛行船の「勇姿?」をたっぷりご覧いただきたい。





今更へぇーと思った「鎌倉ハムとツェッペリンとの関係」



 何時もお世話なっている執権殿からお中元によくもらうのは鎌倉ハム。観光客向けに鎌倉でハムを売ってるだけかと思ってたら大違い。ちゃんと戦前からハムを作り続けていた。其の証拠に、何と「ツェッペリン号による世界一周旅行」の機内食にメニューとして出されたと云う記録が。さすが執権殿、鎌倉ネタが豊富ですなぁと感謝。
 ツェッペリン号と富士山がコラボしたポスターの美しさは格別だが、ツェッペリン号で世界一周旅行などと、今の値段でいくらほどかかったのだろうか。

海上自衛隊演奏CD-index



★ドイツ行進曲が似合う当管理者の自宅BARのネタです



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超番外編〜ドイツ民主共和国(東ドイツ)の行進曲を聴いてみた!



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