試運転編  地方都市遠征  Home

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阪急電車のNゲージ

まずは試運転編

華々しさとは縁遠い現実

 是はちゃんと走るのか?と懸念していた。何時買ったかも忘れたKATO製の6300系だ。一昔前、Bトレのレイアウトでそれなりに愉しんでいたものの物足りず、正規のNゲージ規格である阪急電車を買ってしまった。ところが公私とも多忙になり線路を買う計画が棚上げに。そのまま年数だけが過ぎていった訳だ。


 嫁さんと京王百貨店に行った時のこと。阪神グッズを買った帰り、鉄道模型売り場に「貸しレイアウトコーナー」を発見する。そうか!此処で走らせればいいんだ!と思った。畳の部屋なんかに線路敷いたってしょうがない。此処で思う存分遊べばいいんだ。貸しレイアウトを見ると、新幹線やグリーン車を連結した長大編成の東海道線がビュンビュン走っている。待てよ、こんなところで6300系の四連をチマチマ走らせても虚しいな、と思った。鉄道界のジェンヌなのだから、立派な運転会をせねばならない。いろいろ迷っているうちに、KATOから9300系八連セットが発売された。是は断固として買った!

よし!役者は揃った。京王百貨店で運転会だ!と意気込む

 嫁さんと買い物がてら新宿へ行く。貸しレイアウトの予約時刻まで間があるので、ルミネのレストラン街でパンケーキでも食べることにしたが、入った店は99%ご婦人ばかり。明らかに彼女に付き合わされてそうな男子が一人だけいた。とても野郎一人で入る店では無い。まぁ拙者も、嫁さんといるから普段入れない店に入れて、好きな甘いものを食することが出来るのだ。パフェやワッフル、パンケーキは大歓迎である。時間なので、京王百貨店に移動しようとしたら、パンケーキの上に載ってたアイスが効いたのか、お腹を壊してしまう。やってることが子供と同じである。


 いよいよ貸しレイアウトコーナーへ。お客さんも多数見ているので結構緊張する。まずは6300系四連から。走るか不安だったが、さすがに大丈夫。四連と云うことは、もう主役を降りて嵐山線の運用のイメージである。だからのんびりと周回させる。6300系を待避線へ移動させて、続いては、9300系の登場だ。此処から本気モードね。


 ところが、駅から出発した途端、あっさり脱線!脱線すると大変。脱線箇所まで行って直さないといけない。運転してる他のお客さんの邪魔になるので、詫びを入れて作業する。ところがねぇ、脱線の復旧は意外と難しい。特に9300系は、連結器が実物に似せていて、ちょっと持ち上げたら外れるような従来の連結器じゃない。車両を持ち上げたら、となりの車両も持ち上がって車輪が外れてしまうのだ。何とか復旧するも、同じところでまたも脱線。さすがに冷や汗かく。こんな時に限って見物客がたくさんいるんですよ。あの阪急電車、さっきから何やってんねんと云う感じですかなぁ。



↑もたもたしてて近鉄特急にビュンビュン抜かれる

 他のお客さんが「前やってた人も、此処で脱線してましたなぁ」と指摘した。車両の性じゃない?線路の性?6300系は無事に一周したよね。9300系が駄目な理由はよう分からん!脱線すると分かれば、もう其処は走れない。仕方ないから一周せず、お寺の前で折り返し運転。なにやってんスかねぇ。是は車両に問題があるのか検証しなければならないから、次回は他のコースを走らせようかと思う。

「金太鉄道」様へ行ってみる


 京王百貨店(ポポンデッタ新宿店)での運転会は散々だった。線路に問題があるのか、車両に問題があるのか、他の場所で運転しないと分からない。次に訪問したのは府中市にある貸しレイアウト店「金太鉄道様」だ。京王百貨店のようなガヤガヤした環境ではないので、じっくりと運転を愉しむ(と云う以前じっくり試運転する)ことが出来そうだ。府中と云えば大国魂神社〜何時来ても此処は賑わっている。さて金太鉄道様は、府中界隈でも競馬場に近いところにある。競馬開催日のためか、正門前駅の京王線も頻繁に発着していた。

やっぱり脱線→車両に問題?

 さて、此処のレイアウトは大規模だ。他のお客さんの列車(あれはJR東海の新快速じゃな?)がビュンビュン駆け抜ける。我が9300系は大丈夫なのかと恐る恐る出発進行。初めの右カーブで脱線したので、じっくり確認する。何回も折り返しては走らせて脱線する理由を確認。どうも六両目に問題があることが分かった。


 此の部分で脱線するのだ。脱線した六両目を切り離して七連で運転したら、ちゃんと一周するんですよ。店長さんが六両目の車両を確認。店長さんにはVT18(旧東ドイツ国鉄)の不具合でいろいろお世話になってしまって、此処でもまたお世話になってしまって申し訳ないことこの上ない。


 問題の車両〜店長さんの見立てでは、どうも車体がゆがんでいると云うのだ。連結器を見て分かるように、最近の鉄道模型は超精密。ほんの僅かの構造上のゆがみで脱線してしまう。6300系の運転が楽だったのは、拙者が子供の頃から変わっていない、昔ながらの連結器で、ちょっとバランスが悪かろうが差支えなかったのだろう。子供の頃、一番安い国鉄気動車の車両とかを持っていたが、扱いがいい加減でも脱線なんかした試しがなかったなぁ。


 店長さんの匠の技で、見事脱線問題はクリア。無事一周するだけでホッとしてるんだから、レベルが低いなぁ。それにしても、此のレイアウトは私鉄沿線と云うより、明らかに国鉄かJRの風景。


 無事運転も終了!そう、となりはVT18(旧東ドイツ国鉄)ですよ。此の車両にまつわるネタもぜひご覧ください。(東ドイツ・オスタルギーのコーナーです。)

そして再び「ポポンデッタ新宿店」でリベンジ


 阪急9300系、旧東ドイツVT18の合同運転を京王百貨店(ポポンデッタ新宿店)で実施。プロフェッショナルに整備された先輩方の車両がビュンビュン行き交う中での運転は緊張する。とにかく9300系は無事一周出来た!ところが東ドイツVT18は時々脱線するんだよなぁ。とにかく阪急側が何とかなったので第一段階はクリアか。

9300系の室内灯を装着



 9300系は、室内灯を取り付けました。しかも、床をベージュに塗装する。動作確認をするためには、やはりレールは必要になってしまった。試運転を考えて、やはりレールセットは用意するべきかと思う(鉄道模型を持っていてレールが無いのがそもそもの間違いでしょ!)

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阪急電車のNゲージ〜まずは試運転編

華々しさとは縁遠い現実

6300系京とれいんを動かす

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