盛岡駅からIGRいわて銀河鉄道に乗った。東北新幹線延伸でJR東日本から経営分離された第三セクターの路線で、要は東北本線である。盛岡駅から30分強で岩手川口と云う小さな街に着いた。此の「岩手川口」に、園井恵子さんの銅像があるのだ。岩手川口駅を降りたのは拙者一人。駅前に小さなロータリーがあって、駅前通りとも云い難いほど寂しい道路が一本続いていた。人っ子一人いない、厳冬の岩手川口の景色をご覧頂きたい。
駅前通りの突き当たりを右に曲がれば、銅像がある「岩手町働く婦人の家」があるはず。インターネットの情報を頼りにしていたが、歩き始めて本当にこれでいいのか迷った。途中に交番があるのだが、いい年したオッサンが「働く婦人の家は何処ですか?」と聞くのも気まずいし、「園井恵子さんをご存知ですか?」と聞いても岩手県警の警官はご存知かどうか・・・。交番を過ぎて少し歩くと、道路沿いにちゃんと看板が出ていた。「未完の大女優:園井恵子の像」と。
勝手に入っていいのか迷ったが、遮るものが何もない。確かに「働く婦人の家」らしき建物があった。誰もいないので、其のまま進む。雪が積もりに積もっているから、此処が駐車場なのか、公園なのか、または隣の家の敷地なのか誰かの畑なのかも全く分からない。落とし穴が掘ってあっても全く分からない中を歩くのは、結構怖いものである。さすがに落とし穴は無いか。
歩いているうちに、ついに園井恵子さんの銅像を発見!宝塚の女学生姿であります。人柄がにじみ出るような銅像だと思います。