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トモテツの

ボンネットバス

福山市内の定期観光バスが攻め過ぎている

 トモテツバスとは鞆鉄道のバスのことで、日本有数の観光地鞆の浦まで行く路線を看板路線にしているバス会社である。其の会社でやっている定期観光バスが、昭和33年製のいすゞボンネットバスであることから、どんなものか乗ってみることにした。予約不要で全行程2,700円と、貴重なボンネットバスに乗る費用としては安いかも知れない。

トモテツバスのボンネットバス

トモテツバスのボンネットバス

 福山駅前では、一般のトモテツバスが盛んに発着している。みんな至って普通のバスだが、出発時間の数分前に、明らかに異質な輝きを放ったクルマが颯爽とやって来た。もう朝日に反射してキラキラ輝いてる。え?是が昭和33年製?どうやったらこんなにピカピカな状態を保てるの?もう呆気に取られてカメラを構えるのも忘れそうになってもうた。色合いもクラシックだが、ウェーブ塗装も今となっては珍しい。神奈川中央交通も、拙者が子供の頃はウェーブ塗装だったと記憶している。

いよいよ定期観光開始!まずは「福山自動車時計博物館」へ!

 アテンダントさんに料金を払って、いよいよボンネットバスに乗り込んだ。福山駅を出発したバスは、軽快なエンジン音を響かせて福山市内を走る。次の停車は「福山自動車時計博物館」とのこと。其の名のとおり、福山市にある自動車と時計の博物館なんだと云う。どんな所かも全然分からないので、取り敢えず見てみることに。

ボンネットバス

 な、な、なんと!到着した場所にはもう一台のボンネットバスが!此処でツアー参加者の撮影タイムが始まった。ボンネットバスだけでも珍しいのに、二台も平気で並んでいる光景など、そう簡単に拝めるものでも無い。ちなみに、隣のボンネットバスは博物館所有のバス。実は是とは別にもう一台「ちゃんと走れるボンネットバス」を所有しているんだとか。拙者は「福山って街、なんか凄くない?」と畏怖の念を感じ始めた訳であります。


 博物館の内部は、壁一面に無数の掛け時計が!しかも、鎮座しているダットサンセダンは、ちゃんとナンバープレートが付いている。と云うことは是も「ちゃんと走る」訳である。


 此のクルマは昭和24年製「ジープスター」〜ちゃんとナンバープレート付いてますよ。しかも3ナンバー!ナンバー付のクルマは他にもあって、このような古いクルマを未だに走らせることが出来るとは脱帽だ。どうやって整備の費用を捻出しているのだろう。入館料だけで賄えるのか、素朴な疑問が湧いてくる。しかも是だけでは無い、博物館本館の向かいには、消防設備士である拙者が驚愕するようなマニアックな展示があった。詳しくはこちらから。

芦田川沿いの春風が心地いい


 福山自動車時計博物館を出発したボンネットバスは、備後地方を代表する一級河川「芦田川」沿いの道路を軽快に走る。まことに長閑な光景が続き、其の途中にある「国宝・明王院」に立ち寄った。生暖かい春風が心地いい


 車中にて、ツアー参加者に回覧が回って来る。此のボンネットバスが、四国の山中で朽ち果てている写真である。草木が生い茂り、まさに自然の中に還って行くような雰囲気なのだ。よくも此処まで復元出来たもんだと呆気に取られながら写真を拝見させていただいた。明王院が国宝なら、此のボンネットバスも国宝でしょう!

旧鞆鉄道跡を見ることも出来る



鞆鉄道金崎駅

 ボンネットバスは、芦田川を離れて瀬戸内海沿いの道路を走る。天気は晴れているが、モヤがかかって少々見通しが悪い。空気が澄んだ日となると、愛媛県側まで見えるそうだ。バスは、旧鞆鉄道線のあった道路沿いを走る。途中、旧金崎駅跡に停車した。立派な一軒家が建っていて、不自然に大きな門は、当時の駅舎の名残りであると云う。確かにバス停も同じ位置に設置されていた。


 日本遺産、潮待ちの港・鞆の浦に到着!此処からは鞆の浦の街中を暫し散策となります。

→次ページ:鞆の浦〜有名な常夜灯や旧鉄道線の資料を見る

福山から鞆の浦へ

トモテツのボンネットバス

鞆の浦〜旧鉄道線の資料を見る

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