札幌寫眞集〜第壱章   HOME

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札幌寫眞集〜「秋」

神奈川県相模原市から北海道札幌市へ転居

 旅を楽しみたくて、札幌まで列車で行こうと思い立った。九月下旬のことである。此の年は猛暑で、大宮駅の気温は35度だった!ところが青森駅に着いたら気温は10度そこそこ。夜行列車「はまなす号」の車内では、既に暖房を焚いていた。こんな狭い日本、なんで此処まで違うのかと不思議に思ってしまう。そしていよいよ着いた!初めての北海道である。

急行はまなす

急行はまなす

 ホームを出て、あまりの寒さに震えた。こんなこともあろうかとセーターを持参していたのだが、それでも全然足りないくらいだ。物件を借りることになる不動産屋はまだ開店していないので、時間潰しに北海道庁本館を見に行く。

北海道庁

 不動産屋で鍵を受け取って、新居となる文化住宅へ向かった。地下鉄東豊線で學園前駅を降り、北海學園の裏手にある建物である。近くには豊平川があり、此の豊平川が「気分がヘコんだとき、何かの思いに耽るとき、気が付いたら目の前に川がある」と云う、癒されスポットになっていく。

近隣の中島公園にあった美しい洋館

豊平館

豊平館

 豊平館と云う美しい洋館。拙者は弐拾数年間を相模原で過ごしたが、軍都計画放棄後に発展した新しい街なので、「瀟洒な洋館」などと何処にも無い。だからこうして、此のような建物を拝見すると、実は拙者の理想とする美しさとは、ずばりこう云う存在なんだと気が付いた。

札幌市民は今更だれも行かない「ド定番」

羊ヶ丘展望台〜少年よ大志を抱け?

 10月中旬、引っ越し直後の混乱も乗り切り、何とか日々の生活も軌道に乗った頃である。この頃はベタベタにベタなスポットばかり回っていた。今更札幌市民は誰も行かない、羊が丘展望台である。

羊ヶ丘展望台

 展望台から降りていく途中のショット。はるかかなたへ続く地平線の風景(?)は、如何にも北海道らしい光景だが、傾斜の角度でたまたまそう見えただけ。

時計台〜日本三大がっかりスポット

 札幌市民の多くは「時計台は何処ですか?」と聞かれて、直ぐに答えられないと云う。江戸っ子が東京タワーの正確な場所が直ぐに思い浮かばないのと同じようなものだが、此の時計台〜「日本三大がっかりスポット」と揶揄される理由がよく分かった。高層ビル群に囲まれて、何処にあるのか非常に分かりにくく、周囲の雑多な景色に飲み込まれて「がっかり」してしまう訳だ。それらしく撮影するのも至難の業だ。

日本人がノコノコ入るのも恥ずかしくなる

白い恋人パーク

 さらにさらに、札幌市民は誰も行かないと思われる「白い恋人パーク」〜そもそも中国人観光客ばかりで日本人を見つける方が難しいかもしれない。でもそれなりの「いい雰囲気」を出しているのも事実。此の一年後、札幌で出会った彼女(現在の嫁さん!)と、此処のレストランでチョコレートパフェを食べることになろうとは、あの時点では想像もしていなかった。

白い恋人パーク

白い恋人パーク

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