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あれから2年後

再び北の大地へ

札幌のあの日々は遠くになりにけり

 あの街に残してきた彼女は、結局東京にやってきた。其れから壱年数ヶ月が経とうとしている。拙者が札幌を後にしてからは、もう弐年が経つのだ。早いものだ。あの頃の「俺たち」は、もう遠い過去の出来事になりつつある。どうだろう、此処でもう一度あの時代を思い起こしてみようかと、二人で北海道を訪れたのは九月も半ば。残暑厳しい東京砂漠とは違い、もう北の大地はすっかり秋の風景だった。

新千歳空港

 日航機を降り立ち、小腹が減ったから空港で豚丼とコーンバターラーメンをすすり、札幌行の汽車へ乗る。何だか真新しい「汽車」だけど、まるで東京の通勤電車のような雰囲気にがっかり。昔はデッキの付いたクロスシートの車両だったのだ。

快速エアポート

 札幌駅を降りて、奇妙な感覚を覚える。つい昨日まで見たような光景で、懐かしい光景なのか、いつも見慣れたどうでもいいような光景なのか、判断がつかなくなる。日常と非日常の判断が行ったり来たりするのだ。

旧北海道庁

 目だった変化を感じたのは赤レンガの界隈。新しく出来たビルの前は車道から歩道へ変わっている。其れは素晴らしい判断だったと思う。多くの人が此処で寫眞を撮ったり、散策したりしていた。オレンヂ色の街灯が道路を暖かく照らしている。札幌はオレンヂ色の街灯が好きな街である。

全日空ホテル

 我々が泊まるホテルは全日空ホテル。飛行機は日航機でホテルは全日空なのもおかしいが、日航機は阪急交通社が決めた行程だから、こうなっただけのこと。

すすきの大交差点

 週末で賑わう、すすきの大交差点。更に真っ直ぐ行くと中島公園、其処から左折して進むと豊平川がある。川を渡った先に拙者が住んでいた文化住宅があった。眩いネオンを見上げながら帰路に就く自分を思い出してみた。

翌朝、「汽車」で小樽へ向かう・・・・

札幌駅小樽駅

 ホームを上がって、おや?と思う。かつて快速エアポートに使用されていた車両が、各駅停車で運用されていた。どうも新型車両の投入で格下げされたようだ。でも、やっぱりデッキのついたクロスシート車がいい!と迷うことなく各駅停車に乗る。列車は、札幌近郊の各駅を忠実に停車しながら小樽駅へ。小樽駅舎はちょっと化粧直しをした?もちろん、伝統的な駅舎の形は健在だ。

痛車

 嫁さんがお気に入りの喫茶店があると云うので、商店街へ入る。今日は「痛車」のイベントがあるようで、愛好家ご自慢の車体がずらずらっと並んでいる。其の中で目が点になって見入ったのは、一見何の変哲もない路線バス。何処かのバス会社なのかと思ったが、実は愛好家個人所有の車体のようだ。

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あれから2年後〜札幌のあの日々は遠くになりにけり

あれから2年後〜再び北の大地へ

裕次郎サンとマッサン

豊平川はこの日も美しかった

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