札幌寫眞集〜第弐章   HOME

.

札幌最後の日々

穏やかに晴れた日々が続く

 再度の転勤により、もう札幌生活もあと4日を残すのみとなった。引っ越しの準備もほぼ終わり、飛行機のチケットも買った。急にやることも無くなったので、ブラブラと市内を歩く。見る景色全てを目に焼き付けようとした。すすきの大交差点で記念に一枚。

豊平公園

 途中の「セイコーマート」で菓子パンを食べ、アパートへ戻ったものの、やっぱり暇なのでもう一度外へ出てみた。あまり行ったことがない南西方向へ歩き出す。たどり着いたのは、豊平公園だった。

豊平公園

 さらに歩くと、札幌ドームが見えてきた。どうだろねぇ、この爽やかな秋晴れは。我が阪神タイガースとの日本シリーズを心待ちにしていたが、それはかなわなかった。そんな光景が見られるのは、数年?いや数十年後かもしれない。イトーヨーカドーで買い物などをして、東豊線で帰路につく。駅前の定食屋で早い夕食を済ませた。

札幌ドーム

札幌出発3日前〜彼女の実家へ挨拶に行く

 最後の最後に、人生の大きな転機があった。彼女の実家へ挨拶に行ったのだ。札幌駅で彼女と待ち合わせ、小樽方面の電車へ乗った。外は見事な秋晴れだ。小樽駅で2両編成の気動車へ乗り換える。何だか凄まじく北海道であることを感じさせる。

小樽駅

 険しい山々を縫って走ること20分、急に周囲が開けたと思ったら、余市駅へ着いた。

余市駅

 三角屋根もかわいい余市駅。彼女のご家族が迎えに来てくださった。そこで予期せぬネタが飛び出す。前のモニュメントを二人でくぐると必ず幸せになるという。ちょっとこれは照れ臭かった。後で写真を見て気が付いたが、手前の「池?」も水が干上がっていて、橋も錆び放題だったのがもったいない。

円山公園展望台

 実家への挨拶を終えて、家族の方と「円山公園展望台」に登る。此処から見る日本海は、まさに絶景だ。拙者は公園内で一匹のバッタを見つけた。脚がワインレッドとエメラルドグリーンのツートンカラーで、こんなきれいな色したバッタは初めて見たと思う。なんて自然は美しんだ。

札幌最後の日〜豊平川に咲く一輪のヒマワリ

 引っ越しの荷物は全て「国鉄コンテナ」に積み終えた。恐らく津軽海峡線に乗って本州へ行くんだろうね。不動産会社への引き渡しも終わり、アパートを出る。時間があるので、何となく豊平川の方へ歩いてみた。目の前の光景に一瞬時間を忘れる。

札幌最後の日〜豊平川に咲く一輪のヒマワリ

 此の日のことは一生忘れないだろう。そして此の一瞬の光景も忘れないだろう。

さようなら〜わたしの豊平川

 是まで、幾度となくこんな景色を眺めた。希望に包まれていたとき、失望に目の前が閉ざされかけたとき、気が付けば此の界隈で自分は立ち止まっていた。

新千歳空港へ到着〜片道切符の旅

 豊平川に架かる幌平橋を渡って、最後の最後に市電に乗った。市電の終点から札幌駅までブラブラ歩いた記憶がある。何故か時間だけ余りに余っていたのだ。札幌駅からエアポート快速で一路新千歳空港へ。爽やかな秋晴れの一日、車窓に広がる北広島や恵庭、千歳の風景をひたすら眺めていた。

新千歳空港

 搭乗まで時間があるので、空港の展望台で時間をつぶす。ハローキティの飛行機はどこの国でしょう。

新千歳空港

ベア・ドゥ

 展示室に模型がいくつも飾ってあったので、何枚か写真を撮る。ベア・ドゥと命名されている飛行機は、そう云えば彼女と一緒に乗った記憶がある。熊ぢゃなくてコアラでしょう!
 では、さらばだ・・・拙者は夕日を追いかけて此処から東京へ向かう。

札幌寫眞集〜第弐章

再びやってきた秋と冬

雪の函館

再びやってきた春と夏

札幌最後の日々

HOME



.
copyright (c) 2007 sagamitaro. All Rights Reserved.
inserted by FC2 system