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消火器を批評する

粉末ABC消火器〜圧倒的に多く設置されている

建造物に設置されている消火器の多くは粉末ABC消火器である。少しでも慣れ親しんでおけば、いざと云う時に落ち着いて行動できると思われる。消火器は、規格は法令で定められているものの、メーカーさんによって細かい部分が違っている。代表的な「ヤマトプロテック」「宮田」「初田」の消火器を例に批評してみようと思う。(管理者がたまたま見つけた消火器を取り上げているだけです。随時新商品を紹介している訳ではありません。)

ヤマトプロテックの消火器(例)


デザイン的にかなり洗練された感じ。安全栓(黄色いリング)のところに「↑にぬく」と矢印で表示されている点が分かりやすい。ただ、使い方の図示が白抜き文字であることと、「仕様」がぐしゃぐしゃ書いてある横に併記してある点が「緊急時の視認性」で大丈夫なのかが気になるところ。

宮田の消火器(例)

 

 

使用方法の図示が白地に黒で書かれているので見やすい。何よりも一番目立つであろう位置に表示されている。安全栓(黄色いリング)は、テープで封がしてあって、一瞬(?)と感じるかもしれないが、迷わず上に引き抜きたいところ。リング上部に文字で「うえにぬく」と表示してる。

初田の消火器(例)

 

 

使用方法の図示は、白抜きで表示されていて、若干文字が小さく感じる。ホースの先端部分(ノズル)は、かなり凝ったつくりのように感じるが、とにかく上に動かすことで簡単に引き抜ける。

東京消防庁の立川防災館〜消火器オールスターがズラリ!

立川駅北側に、東京消防庁立川防災施設がある。広大な敷地に消防署・訓練所・ヘリポート等が整備されている。其の一角に「防災館」と云う教育施設があるので、見学に行って来た。此の施設は、応急救護訓練・地震体験室・煙体験室・消火器訓練など、普段味わえない経験・訓練をリアルな擬似設備によって体験できるのだ。もちろん試しに消火器訓練=擬似的な模型(水の噴射)を使っての操作を体験してみた。


訓練室の前に、消火器が展示されていた。左からハロン1301消火器→二酸化炭素消火器→蓄圧式機械泡消火器→科学泡消火器、である。一番右の科学泡消火器は〜残念ながら画面からはみ出てしまったが、是は「ひっくり返して」使う。ひっくり返すと容器の中の液体が混ざり合うことで泡が発生する仕組みである。
ちなみに訓練の方だが、スタッフの説明を受けて、訓練用消火器が手渡される。大型スクリーンに表示された火災の画面に向けて噴射させるのだが、消火器を一旦地面に置き、安全栓を外し、ホースを外す。右利きの場合は左手で消火器本体を持ち、右手でホースの先端を持ち、狙いを定める。左手でレバーを握ると、確かに水が勢い良く噴射された。是がせいぜい十数秒。実際は、炎が不規則に動く訳だし、なるべく風上から火元を狙う、と云う判断が求められる訳だ。

時代が下るにつれて、消火器は蓄圧式が主流に・・・


粉末ABC消火器と云えば、是までガス加圧式が主流であった。ガス加圧式は、レバーを握った直後に消火器内部を高圧状態にするので、容器が腐食していると破裂する可能性がある。場合によって操作者が怪我をする等の「二次災害」が起きるようでは困る。時代が下るにつれて、消火器は「蓄圧式」が主流になりつつある。見た目ですぐ分かります。消火器に圧力計が付いているから。ちなみに、写真は「ニッタン」の粉末ABC消火器。蓄圧式は、レバー操作がし易いのが有難い。放射を一旦止めることが出来るのが大きな利点であろうか。

→次ページ:消火器あれこれ〜超マニアックな画像をドカーンと!

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