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消防設備士講習

〜乙種6類(消火器)〜

免状交付から二年以内に「消防設備士講習」を受講せねばならない

せっかく取得した乙種6類の消防設備士免状、消防法に規定する講習を受講しないと減点対象になってしまう(最悪の場合、免状返納に)。免状取得からもうすぐ二年なので、講習を受けることにする。運転免許と違い、ハガキで案内を送って呉れる訳じゃない。全て一から自分でやらねばならない。まずは、消防署に行って講習申込みをする。もちろん、平日に自分で時間を作って出向かねばならない。
講習も、毎日やってる訳じゃない。東京だと、かなりの頻度でやっているが、地方となると年間数えるほどしか日程がない場合も。自分の都合と相談しつつ、受講の日を決めることになる。時間は九時から五時まで!確実に一日がかりの講習だ(一部科目免除あり)。受講費用は七千円、消防署で申込書の提出と同時に支払手続きも行った。


↑消防署に入るのは結構勇気が要る

秋葉原駅近くの「消防技術試験講習場」で受講する


申込みの時にもらった講習受講票、消防設備士免状、筆記用具を持参して、講習会場へ出向いた。場所は、秋葉原駅近くの神田消防署の隣にある消防技術試験講習場である。三百人ぐらい入れる大きな講堂へ入った。机にテレビモニターが備え付けてあって、必要があれば受講の案内や、講義の際の補足説明・VTRなどが流れるようになっている。是は凄い所に来た。
会場では、電話帳みたいな分厚いテキストを受領し、座席番号を確かめて着席する。テキストは、工事整備対象設備関係法令・避難設備・消火器、の内容が収録されている。避難設備とは、避難用はしご・救助袋・緩降機など、私の免状「消火器:乙種6類」では取り扱わない内容である。ところが講習では、避難設備に関する講義も受けることになる。受講開始と共に、消防設備士免状は係員に回収されてしまう。

最後に効果測定があるので、講義で触れたページは折り目をつけたりしておく

なにしろ、一日椅子に座っての講義となるので、現場で走り回っている方々にとっては眠たい。ところが、講習の最後に効果測定(小テスト)がある。「出来が悪すぎると補習!」を受けねばならない。さてさて、工事整備対象設備関係法令はあまりにも難しかった。普段、なじみが無いからである。講習では、法改正などの要点を解説してくれる。解説があったテキストのページを、折り目かなんかで目印を付けておけばいいだろう。効果測定は、テキストを見てもいいことになっているが、電話帳みたいなテキストをめくって答えを探すのがそもそも大変なのだ。
消防法関係は、火災による大惨事が起こった後に改正されるケースが多い。新宿の繁華街で44人もの死者を出した火災を教訓に、小規模雑居ビルの防火対策が大幅に強化されたようだ。講習は、重要な改正点に時間をかなり割いていた。建築技術の進歩や、産業構造の複雑化によって、消防関係法令も次々に改正されている。免状交付後の講習受講は二年後だが、その後は五年後の受講になる。五年経てば、さすがにいろいろ変わる可能性が高い。

さて、講義の最後に効果測定が行われた。問題は10問、時間は20分。択一式で、四つの文章から間違っているものを選ぶ形式だ。解答用紙にレ点を付けていく。さすがに工事整備対象設備関係法令、避難設備は、テキストをひっくり返さないと分からなかった。効果測定が終わると、解答用紙が回収される。最後はみんな合格するようだ。最後に消防設備士免状が各個人に返却される。免状の裏には、講習受講の記録が機械印字されている。

消火器による事故防止の徹底について〜整備不良の消火器は不発弾と同じ

講習では、整備不良の消火器による事故についてのお話があった。整備不良の消火器が時として凶器になり得ることが、ほとんど知られていない訳だ。以下の記述は、分かりやすいように自分の言葉で書いた。


↑自宅倉庫から発見された古い消火器、一般家庭では、定期点検することがないから、忘れ去られてしまうことも。

消火器は爆弾と同じ〜表現として不適切かもしれない。しかしながら、なぜ消火器からあれほど勢い良く消火薬剤(大抵は粉です)が放出されるのかというと、レバーを握った瞬間に、消火器の容器の中が高圧状態になった勢いで噴射されるからである。だから整備不良状態だと、最悪の場合「爆発」してしまう。
圧倒的に多く出回っている消火器は、粉末ABCと云って、レバーを握ると粉末が勢い良く噴射される。消火器の中に高圧ボンベが入っていて、レバーを握るとボンベに穴が開いてガスが出る。消火器の内部が高圧になったところで消火薬剤が外に出る仕組みだ。
消火器が風雨にさらされて外部が錆びたりすると、レバーを握った瞬間に高圧になった変化に耐え切れず、金属製の容器が割れる可能性がある。割れ方が最悪だと、手榴弾の破裂に似た状況も考えられる。また、野晒しにしていたため、消火薬剤に水分が混じって固化した場合も危険極まりない。レバーを握った瞬間、内部が高圧状態になる訳だが、粉が固まっていると外に容易に排出されない。異常な負荷がかかると蓋が飛んだり底が抜ける可能性がある。部品が顔面を直撃するとなると大惨事だ。

消火器とは、つまり爆弾のようなもので、整備不良だと「不発弾」と同じなのだ!外観が錆び付いたものを発見した時は、絶対にレバーを握ってはいけない!本体容器が顔に激突して亡くなった方もいるのだ。


次代が下るにつれて、あらかじめ容器が圧力で満たされている蓄圧式消火器が主流になりつつある。

自宅から大昔の消火器を発見!ただちに消防設備業者へ連絡する。講習で得た知識を活かさないと・・・

家の倉庫を片付けていたら、古い消火器が二本も出て来た。市役所のホームページで、ゴミの出し方を調べるとよく分かる。消火器は粗大ゴミでは出せません。専門業者へ依頼して下さい、などと説明がある。悩むのは、どの業者へ頼めばいいか、である。
消火器の点検商法で被害が多発するなど、業者選びは慎重を要する。市役所のホームページでは、防災設備業者の組合や団体の連絡先を明示している場合が多い。其処へ直接相談するのが一番妥当である。拙者は、市の防災協会のホームページで業者を直接探すことにした。ある業者へ電話をすると、持ち込みだと1本1,300円くらいかかるが、引き取りにお伺いとなると出張料がかかるという。もちろん直接持ち込むことにした。
結局、二本で2,670円〜この値段は高いのか、安いのか、拙者もよく分かっていない。ホームページでいろんな業者のサイトを見る限りでは、だいたい一本1,000円〜2,000円の間になりそうである。ただし、其の業者で買った消火器だと、無料引き取りの可能性もあるらしい。

 以上、だらだらと講習のことを述べたが、拙者は消防設備士5類(避難設備)の取得に取り組みことになった。講習で5類の講義や効果測定を受けさせられるからだ。乙種5類の取得に苦戦したネタは、当管理者のブログ記事からどうぞ!

★お世話になったオーム社のテキストです。


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